気ままに・・忘れないように・・

アクセスカウンタ

zoom RSS 30年来の母の思い・・

<<   作成日時 : 2008/03/11 21:45   >>

トラックバック 0 / コメント 8

ちょっと前の話になるが、義父が亡くなり、その参列のお礼も意味もあって、主人と一緒に私の実家に寄った時のこと。
父と母、そして、最近両親の行きたい所に付き添ってくれる妹も居て、久しぶりのおしゃべりとなった。

そして、雪がある中の葬儀の話になり、やはり山の中だから雪が多いね・・という話から、私たちが結婚した頃の話になった。

その中で母が、「つれづれが結婚した時は悲しくて悲しくて、どうしてあんなに山の中に嫁ぐのか、可哀想で寂しくて寂しくて、台所に立っていてもしばらくは、泣けて泣けて仕方なかった」と言い始めた。

確かに結婚には反対された・・
でも、どちらかと言うと私の記憶では、父が反対したが母はすぐに私に味方をしてくれて、父を説得してくれた・・だから結婚できたと思っていた。

反対理由は簡単で、主人の人間性は関係なく、嫁ぎ先が「山奥すぎるから
私の両親の中では、山の中=貧しいところ という思いがあり、そこにすぐ住むのでは無いと判っていても、長男である主人はいずれそこに責任がある、そこでの畑や田んぼ仕事も含めて、そういう所に嫁がせるために育ててきたつもりは無かったのだろう
(でも、その実、主人の子供の頃は、私よりずっと周囲からの愛情にしても、食べ物にしても豊かに育っていたように感じているが)

でも、そんな父親も主人本人が挨拶に来た時は答えを保留したが、義父が「娘さんを長男の嫁に・・」と来てくれた時には「判りました」と答えてくれた。
(でも、その裏には、私たちが付き合っている頃に、両親は主人の生家の近所の家数軒に聞き合わせに行っていたそうで、そのことを、嫁いでから義母から聞いて驚いたものでした)

今、私たちも長女を嫁がせてみると、父がそう答えざるを得なかった気持ちが良く判る・・
反対して拗れても娘は結婚するだろう・・その時に親が反対をしていたが為に娘が嫁ぎ先で辛い思いをしたりしては可哀想だと思ったのだろう

それからは話も進み、結婚式もその頃では式場でするのが普通だったが、昔ながらの自宅で式をしたいという義父の希望も受け入れてくれ、午前中に私の実家で私の廻りの人を招いて宴席を済ませ、その後、私の関係者は両親妹弟と親戚代表だけが出席して、主人の生家で夜中までかかって結婚式と披露宴をしたのだった。
ちなみに、この地域でも、私たちが自宅で結婚式をしたのが最後だった。

先の、母の話でそういえば結婚式の翌日、新幹線の駅に新婚旅行に出かける私たちを送りに来た母親の泣きはらした目、憔悴した様子にと思ったことを記憶しているが、結婚できた嬉しさだけが先にたち、自分のことだけで精一杯の私だった。
それにしても、今、その話が出るほど母が私の結婚に対して反対をしていた、寂しく思っていたことが今更だが、意外だった。

妹が、それを聞いて「まだ手のかかる子供が三人も居たのに、寂しかったん?」と。
母の話ではまだ6年生だった一番下の弟が、台所仕事をしながら母が泣いているのを、心配そうに時々見てはどこかに消えていった・・そうだ。

この話をしている時、主人も隣に居るわけで・・・それをここで言うのは酷じゃないかい?と思っているところに、
「そりゃ、お母さん寂しい思いをさせて悪かったね」と主人がしみじみ言うので、私はなんだか主人が気の毒になり、
「だけど、いい人で良かったでしょ?」と、ちょっと、よいしょのフォローー

「うん、そうだね・・よかったよ」と母が言うのを聞いて、ちょっとホッ。
でも、その後の言葉に、まぁ親と言うのはどこまで・・と思い知らされた。

「今、私はお婿さんにも、こんなによくしてもらって幸せだけど、今度は、つれづれが後々私のように、お婿さんに大事にしてもらえるか・・心配で心配で・・」と。
親とは、つくづくこの年齢になっても親だと思ったことでした。

でも、この後があり、その1週間後・・
今度は私と一緒に映画を観た帰りに、我が家に寄った母が丁度居た娘二人に話した話はこれまた初めて聞いた話だった。

上の話に輪をかけて、私の結婚に反対していたけど、どうしてもお母さんが結婚したいと言うから仕方ないから許したが、娘を盗られたような気がして、だんな様が憎くて憎くて・・
長男が産まれた時も、娘と孫は可愛いけれど、だんな様のことはそう思えず・・・と。

おいおい、この子たちのお父さんのことなのに、そこまで言うかい?と、思いながら、母がそれほどの気持ちで居たことに驚いた。

でも、当時、主人は素直に?育った人で気がついてないようで助かったが、私は産後1ヶ月も経つと、なんとなく主人が実家で粗雑に扱われているように思えて、憂鬱になっていたことは覚えている。
でも、それは出産後、私の実家に三人で世話になっていたので、それが長くなるにつれ、母は朝6時台に出勤する主人の世話に気疲れをしているのだろうと思っていた。
だから、早く自分たちのアパートに帰りたいと思って、そう思って数日でその通りにしたように記憶している。

けれど、母の話では、血の繋がった二人は可愛くても、だんな様のことはそう思えず、それが態度に出てしまって、それを感じた私が布団の中で泣いていたそうだ。(私は、全然記憶にないのですが・・)
それを見た母は、「あぁ、こんなことではダメだ、娘を悲しませて・・」と、とても反省をした・・と孫である私の娘に話していた。

私は思いもかけない、母の「憎い」なんていう言葉を聞いて、びっくり
この時主人が居なくてよかった〜、流石にあの主人でもにそんな言葉を聞いたら、いい気持ちはしないだろう・・

「だけど、あんなにいいだんな様で、よかった・・」と母はフォローも忘れず、この前と同じ、「それでも心配は、私はあんたたちのお父さんに良くしてもらっているけど・・あんた達のお婿さんがお母さんに良くしてくれるか心配で・・」と続くのでした。

そして、最後に、「つまり、私はこの年になっても、まだ子離れがしてないんやね・・・」と言うのでした。

私が子供の頃、両親は事業を大きくするのにふたりで頑張っていた。
そんな環境の中、私は4人妹弟の一番上で、小さい頃から母に叱られながら手伝いをしたり、弟妹の世話をしたりしてきた・・
下の二人とは違い、小学生の時の運動会も、家業が忙しくて来てもらえず、教室でひとりでお弁当を食べていた記憶があるように、子供の頃は淋しい思いをたくさんしてきたような気がする。
それは母も同じ思いのようで、「つれづれには、子供の頃から可哀相な思いをさせてきた」と時々言うのを聞く。
でも、それも「子供を持って知る親の恩」ではないが、親の有難さも判った気がしていたが、それほど愛されていたことは意外な気がして、親子でも口に出さないと判らないものだと思った。

今更、どうしてこの所、母がこんな話をしたのか・・
ひょっとしたら、母は今まで30年・・私を泣かせたことが気になっていたのかもしれない。

親はいつまでも親であり、自分より何でも知っていると未だに頼りにしている私だが、自分を思っても子供との付き合いも、その時その時が初めてのことばかり・・
母もきっと私と同じように、不安にもなり反省もしたりして子供を育ててきたのだろう
それが4人の子供が居れば、その4人それぞれに対しての愛情はもちろん、不安な思いも4通りあっただろう。

それにしても、今の自分を振り返ると、とても子供にそれほどの愛情を持っているとは思えず、母には適わない・・

この年になって母親の愛情の深さを知った日でした。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
何だか短編小説を読んでる気がしてきました。

今の時代には有り得ないような素晴らしい結婚式だったんですね。
私の実家もかなりな僻地ですので、ご両親の心配は分かります。
しかしながら幾つになっても親は親ですよね。
母の愛は深いですね。
それにしてもご主人は本当に人柄のよいお方でよかったですね。
つれづれさん、見る眼がおありですね。
らんじゅ
2008/03/12 20:19
らんじゅさん、こんばんは。
コメントをありがとうございます。
多分、ブログを書いてなかったら、こうした人生の一場面って忘れていったことだろうと思います。
でも、ブログを書いていたお陰でこんな風に思いが整理でき、いつか読み返すこともできる文章にして良かったと思います。
親はいつまで経っても親、子供はいつまで経っても子供ですね。
披露宴は主人の生家では二回に分けての宴席でした。大変だったね・・ってよく言われますが、嬉しかったのでしょうね・・全然そんな風に思いませんでした。
若かったのですね〜(笑い)
つれづれ
2008/03/12 22:02
じ〜んとしながら読みました。
幼い頃から弟妹さんを面倒みてくれていたつれづれさんには絶対幸せになって貰わなくては! という想いが強かったんでしょうね、 お母さま。
不憫だ・・・と想われたんでしょうね、 いくら旦那様が良い方でも。
どんな男性とご結婚なさってもきっとお母さまは同じ想いを抱いたことだと思いますよ。
今、 うちの夫が娘に抱いてる感情によく似てるような気がするんです。
どんな男性を連れて来ても絶対満足しないでしょう、きっと。
あれが、 これが、 とあら探しをして猛反対しそうです〜(苦笑)

私も遠くで結婚してしまいました。 母は心の中でどんなに辛かったかと思います。 でも今ではあんなに良い人はなかなか見付かるものじゃない、 モナカは幸せだね、 と言ってくれるんですよ。 そんな風に言われると却って罪の意識で苛まされます。 つれづれさんのお母さまみたいに正直に仰ってくれた方が良いのかも。。。(笑)

お母さまのつれづれさんに対する強い愛情を感じました ♪
モナカ
2008/03/13 00:36
モナカさん、こんにちは。コメントをいつもありがとうございます。
母親は付き合っている当時からずっと理解してくれていたと思ってましたから、とても意外でした。
でも、結婚してからは、いろいろ助けてもらってきましたし、子供たちが小さい頃から一緒に旅行などもしてきましたから、母もその頃には主人に違和感が無かったのだろうと思います。
もうひとつ驚いたのが、私の年老いてからの心配をしていることでした。
娘たちに、遠まわしにお母さんのこと頼むよ・・って言いたかったのだろうと思いますが、そこまで考える母親に脱帽です。
我が家の主人も娘の結婚式にはぜったいに泣くだろうと周りが言ってましたが、あにはからんや、全然でした。
案外、モナカさんのご主人もそんな風かもしれないですよ。
モナカさんさえ居てくれればいい、な〜んて。(^_-)
つれづれ
2008/03/13 14:32
親思う心に勝る親心(吉田松陰)
子供の親を大切に思う気持ちも大きいですが、親の子を思う気持ちの大きさ、深さには到底及びませんね。
自分も今、娘の相手に対して納得している筈なのに、本当に幸せにしてくれるのか?もっといい相手もあったんでは?、の欲張りな気持ちが湧いてきます。
親の気持ちなんて、どこまで行ってもそんなものなんでしょうね。お母上の気持ちも解ります。
山いろいろ
2008/03/13 16:09
山いろいろさん、コメントをありがとうございます。
つくづく、その言葉通りだと思いますね。親の思いには適わない気がします。
でも、反対に自分も親な訳ですが、あまり自信の無い私です(^^ゞ。
山いろいろさんもいよいよ花嫁の父になられるのですね。
やはりお嬢さんと息子さんでは、結婚相手に対する気持ちは違うものなのでしょうか。
お嬢さんが選ばれた方ですもんね。信用して応援してあげてくださいませ(^_-)
つれづれ
2008/03/13 21:25
こんにちわ
ヒゲおやじさんのところでお見かけしまして、今日初めて拝見して初めてコメントします失礼をお許しください。
まだ、なんにもわからないんですが、このページだけで、どこか自分とにているように思いました。
結婚についてのお母さんの・・・お気持ち。似た様な経験をしています。
結婚後1ヶ月くらいして、母から初めて手紙をもらい、涙が止まらなかったことを思い出しました。

これから、ゆっくり拝見したいと思います。
山形ママン
2008/03/17 09:12
山形ママンさん、初めまして!
失礼だなんてとんでもない! コメントをいただけて、とっても嬉しいです(^^)
結婚に際して、子供から親への手紙というのはよくありますが、その反対というのは少ないのではないでしょうか。
素敵なお母さんですね。
読ませていただいて、是非お手本にしたいと思いました。
山形ママンさんのブログ少しだけですが、今読ませていただき、キルト好き(たただし私の場合は好きだけで今は作ってませんが)といい、最近亡くされたご家族があることといい、家族構成といい、似ている所がたくさんあるような気がしました。
又、ゆっくりと読ませていただきます。
コメントをありがとうございました。
つれづれ
2008/03/17 12:58

コメントする help

ニックネーム
本 文
30年来の母の思い・・ 気ままに・・忘れないように・・/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる