気ままに・・忘れないように・・

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zoom RSS お彼岸・・

<<   作成日時 : 2008/03/26 22:53   >>

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義父の49日まではと、生家に暮らしていた主人から電話があり、
「19日の午後、休めないか?」とのこと。
「どうして?」と聞くと、
「お寺の当番が当たっているから、出られないなら、僕が休みを取るから」と言う。

そんなこと言ってても、私が休みをとることを予測しての電話に決まっているしと、「どうしても出なきゃならないなら・・」と返事をしました。

一昨年の秋、主人の祖祖母の50回忌をした後、義母から、「これからは、こうした家のお付き合いを、つれづれちゃんたちにして欲しいから・・」と言われ、その時に他所からいただいたご仏前を全部渡された時からその覚悟は出来ていたはずでした。

でも、その実、何をするのやら、さっぱり判りません。
義母に聞くと、今回は、その辺りのお隣さん同士でもある檀家3軒が当番で、翌日20日のお彼岸参りに食べるお昼を作るとのこと。

そういえば、以前主人が「あの時に出てくる、大根の味噌汁が美味しいんだぁ」と言ってたのを思い出しました。


19日当日、午前中は仕事に出て、お昼に急いで帰宅。
こちらに来ていた義母と一緒に、主人の生家まで45分ひとっ走り。

そして、急いで持ち寄りの材料のうち自家製のお味噌や大根など持って、お寺に着いたのが丁度集合時間である1時でした。
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この禅宗のお寺は10年ほど前までは、住職が住まわれていたのですが、その方が亡くなり無人のお寺になりました。
それで今では、檀家がお寺を守り、何かことがあると車で30分ほどの所からお坊さんが出張して、執り行われようになりましたが、お盆の檀家の家を廻ったりするのは、小僧さんと言われる、檀家の中で僧の修行をした人が二人居て、その人たちが代行をします。

2月に亡くなった義父のお葬式も、このお寺でその三人のお坊さんにお経を上げていただき済ませました。

今回の「春のお彼岸」の当番の顔ぶれは、お隣さんだから顔なじみ・・
70代のYさんと、50代のRさん。
私がお寺のお庫裏に到着した時には、もうコンロにかけた大鍋の中で、厚切りの大根が踊り、中鍋の中には、小豆とサトイモが柔らかそうに煮えてました。
大根の方は「大根汁」小豆の方は「おつぼ」になります。

「遅くなりました〜」と言うと、
「いいよ、いいよ、遠いところご苦労さんやね」と答えが返ってきます。
「これ使ってください」と義母が持たせてくれた材料を出すと、
「いいよ、いいよ、材料はうちにある物を持ってきたから・・それで間に合うから」とYさん。

このYさんは数年前に大腸ガンの手術をされ、それから入退院を繰り返してみえるのですが、それを感じさせない、いつも、笑顔で廻りの人に気遣いをされて、私が嫁いだ頃からそれは変わりなく、山の人は暖かいなぁ・・と思う中の一人で、いつもこんな風に助けていただいています。

その他の献立は当番が決めるそうで、Yさんが「大根とにんじんのなます」「菊芋の味噌漬け」Rさんの「白菜のお漬物」2種類、そして、前日にYさんが山で採ってきて作ったという「わさびの葉の酢の物」。
以前、義母が出ていた頃は同じように自分で作った物を持ってきてたのでしょうが、それが出来なくなった今、全て、我が家以外の2軒で出していただきましたが、それに後ろめたさを感じないで居られる温かさが有難いです。
きっと、今まで義父母もそんな風に人に対して接してきたから、私たちがその恩恵に与っているのだろうと感じる時です。
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その、下ごしらえをしてからは、こたつに入って、コーヒータイム・・
この日の外は雨・・久しぶりの土砂降りに日陰の雪も一気に溶けそうです。

いつも思うことですが、山の家で流れる時間は、仕事をしている日常の時間と同じとは思えないほど、ゆったり・ゆっくり静かに流れます。
テレビも無く、話が途切れると、ストーブにかけたやかんの湯の滾る音と雨の音だけ・・。

そんな中で、私の知らないお寺の行事やその役割分担のことなど教えてもらいながら・・

このお寺の檀家も、その昔はたくさんあったそうですが、今では家を畳んで住まない人が増え、30軒ほどになったとか。
我が家の隣り組も、11軒あった家が今では5軒になり、それも私たちが一番若い年代になりました。

一年のお寺の行事は、今は少なくなり、前日に同じように催された「涅槃」と「春のお彼岸」「秋のお彼岸」になったそうですが、それでも、3年に一度は当番が廻ってくることになるそうです。
その他に、ここ数年前までは、まだ愛宕講という催し?もあったそうで、何かと集まりが多い・・それも同じ顔ぶれで、そうした行事が忠実に昔から続いてきたことに驚きます。

かく言う私も、何も判らないのに、言われるまま、その場所にいるわけで・・
こんな風に集まることで、雪の多い山の中の暮らしを助け合ってきたのだろうと想像できます。

そんな話をしているうちに、3センチほどの厚さに切った大根が煮え、食器を出して、その日は終了・・
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このまま翌日まで置いておくと、大根に味が沁みこみ美味しくなるとか・
もう一方の「おつぼ」の味が食べてみるとびっくり・・ぜんざいのようで甘いかと思うと塩味。
その昔は砂糖が貴重で、塩味なのかなぁ・・と思ったり・・
そして、「わさびの葉の酢の物」は作り置きをすると、辛味がとんでしまうそうで、翌日Yさんが持ってきてくれましたが、ツン!と鼻に抜ける香りが美味しいそうです。


翌日は8時に集合して、そのお味噌汁を温めたり、お供えをしたり席の準備をしたり・・

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11時ほどになると、村中を主人たちが鐘を鳴らして廻りその始業を知らせて、凡そ、30名ほどの信者がご飯だけは自分で持参し、私たちが作った質素な食事をした後、お参りをしてお説教を聴き、解散になったのでした。

義父母も忠実に今までこなしてきたお付き合い・・
きっと、ずっ〜と昔から変わらない風景なのでしょう。

これからは、こんなお付き合いも増えていきそうだと思いつつも、お年寄りが多くなった今、いつまで続けることが出来るか・・・。
自分たちを考えても、外に出ているのですから、時代と伴にいつかは立ち行かなくなる行事なのかもしれません。

それにしても、長男に嫁ぐということは、こういうことだったと今更ながら納得
取りあえず、義母の元気なうちはこうしたお付き合いもしていくことになるだろうけど・・大変だぁ

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四十九日の法要 08.3.22
早いもので、22日の土曜、義父の49日の法要を済ませました。 ...続きを見る
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2008/04/03 12:09

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
お疲れ様でした。
そうですか、今でもこういう行事が続いているのですねえ。
他所から嫁いできた人にとっては、ある意味何のこっちゃということもあるでしょうね。でも、その土地の人にとっては大事な行事。引き継ぐ以上はやらないといけないですよね。「それが長男に嫁ぐということ」 そのとおりですね。
段々人がいなくなる中で、どこまで維持できるか、難しい課題でもありますね。
お疲れ様でした。
ヒゲおやじ
2008/03/27 22:14
ヒゲおやじさん、こんばんは。
コメントをいつもありがとうございます。
そうなんですよ・・どこの家でも、多分どこかのお寺の檀家ではあるのでしょうが、これからもそうした宗教的な制度って残っていくのかなぁ・・と無宗教の私は思ってしまうのです。
今、こうしてネットであるとか、グローバルであるとか、ある意味世界が同時に動いている時代に、時間に追われて仕事をしている身としては、時間が止まっているとさえ思えました。
そんな空間で暮らすのもいいだろうなぁとも思えるし、そんなお付き合いは大変だから暮らしたくない・・とも思える・・
まだまだ、これから迷っていくことになるのでしょう。
つれづれ
2008/03/28 00:39
つれづれさん、こんにちは。^^
古くからの行事を迷いながらも受け入れて
きちんと参加し、こなしているのは偉いですね。
私が住んでいる町にも、お彼岸の行事「お念仏」が
あります。隣組の人達が集まって、一軒づつ家に入って
仏前でお参りをする、というもの。
実家にほうには、ありませんでした。ので、ちょっと
めんどうかな?と思っていました。
町内の地区ごとにあるのですが、私の地区では、
何年か前に話し合いの上、しない事になったのです。
内心、ほっとしていました。
でも、お寺さんの何かあれば、いずれせざるを得ないでしょうね。
なにせ、私も長男の○ですから・・・。
古い行事は伝統として残したい、という気持ちと
時代にそぐわない物はもっと合理化したい、という
両方の気持ち、誰にでもありそうですね。^^
マーメイド
2008/03/28 16:21
日本はやはり広いですね。
ブログがあってよかったです、さもなければ知らずにいたことばかりです。
つれづれさんの日記を読んでると、私のような田舎生まれの都会暮らしには懐かしくも郷愁迫るものがあります。

お姑さんはまだ自分が元気な間に長男の嫁の作法を覚えて欲しいと思ってるのでしょうね。確かにその方が助かるし、いろいろ教えてもらえるからいいですね。
簡素な都会の長男の嫁の私でも義母が亡くなった後、義父がいるにしてもやはり女のすることは微妙に違うのでとっても困りました。
もっといろいろ教えてもらいたかったと思いましたもの。
つれづれさんも頑張って覚えてくださいね。
らんじゅ
2008/03/28 20:49
マーメイドさん、こんばんは。
折角コメントをいただきながら、お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
誰の為にしていると考えると、義母が元気なうちは、そうしたお付き合いをしないだけで、親不孝になりそうで、している部分が大きいですね。
それに、義父が亡くなった時にお世話になり、又母の時もお世話になるのですから、その為にもしておかないと・・という気持ちもあります。
そうなんです・・古くから続いていることだから、続けて欲しいという、外から見る気持ちもあったりしますから、まだ自分のこととして考えられない部分もあるようです。
でも、案外こうして昔から誰もが思いながら、年老いていくのかもしれないですね。
コメントをありがとうございました。
つれづれ
2008/03/29 22:49
らんじゅさん、こんばんは。
コメントをいただきながら、お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。m(__)m
私は長男の嫁ですが、ずっと別居してきましたから、普段の生活や主人の生家のおつきあいで教えてもらったことは少ないので、らんじゅさんとあまり変わりないかもしれません。
ただ、お正月やお盆などは帰省してましたから、それなりのことは教えてもらってきて、そう言えばその通りにしていますね・・。
今は義母も年老いて、何に対しても億劫になってきたようで、もっと教えてもらっておくべきだったと思ったりもします。
特に、若い頃は、美味しいと思えなかった物でも、この年齢になると、美味しいと思えますし、野菜の作り方なども・・ときりがないですね。
今のうちにとも思えのですが、現実には思うだけ・・勤めを持ってまだ別居をしてますから現実には難しいのです。
何を選ぶか・・ということなのでしょうか。
コメントをありがとうございました。
つれづれ
2008/03/29 23:21
長男に嫁いだものの仕事・・・実感がこもっています。
私の兄嫁もこんな思いで田舎の風習に染まっていったのだろうと思っています。
私は田舎を出て京都の風習に染まろうとしているわけですが・・・都会では、もうこんなもの何も感じられなくなっていますね。
Tatehiko
2008/03/31 20:11
tatehikoさん、こんばんは。
お返事が遅くなり申し訳ありません。m(__)m
時代は変わりつつあり、若い人がどれだけ受け継いでいくかということなのでしょうが、現実にはそうした人も居ないし、お寺の存在自体が危ういのかもしれないですね。でも、私は外から見ているからそう思うのであって、後継者は存在するのかもしれません。
他にも運動会であったり、お祭りであったり、同じ顔ぶれでの行事は多いようです。忠実に守られているから、そこから出た人も懐かしくて里帰りをするということで、その意義はあるのかもしれませんね。
私は主人の生家の風習に染まっているかというと、半分・・でしょうか。
そんな中途半端な人間が居るというのも、時代の流れの中でのひとつの形なのでしょうね。
コメントをありがとうございました
つれづれ
2008/04/02 00:42
本当にこのページでも、色々思い出しました。
ママンの場合は最初からの同居ですから何かと違いますが、長男としての役目は所変わり内容が変わっても、根本的なことは変わらないと思います。
長男であるがゆえに、親の生き方をも立てなければいけないし、かといって親を完全に過ごしてからでは、遅すぎる改革もあります。いつもここ数十年悩み続けてきました。
義母は早く亡くなりましたが、義父はなにしろ数えで100歳でしたから・・・。
親戚も多く、もう子・孫の代で、ほとんど交際が無くなった方でも、つい一昨年まではそのまま、17軒も盆正月の訪問をしておりました。
昨年、思い切ってかなりやめたり、お盆のみにしたりしました。そして、今回
義父が亡くなって、親戚の方が沢山来てくださって、迷いもピークに達しました。四十九日でも随分悩みながら、思い切ったこともたくさんありました。
本当に難しい事です。
ご主人とゆっくりご相談しながら、少しづつ、少しづつ解決していくのが良いと思いますが・・・お義母さんのことを考えるとなかなか大変ですね。
山形ママン
2008/04/02 20:29
山形ママンさん、こんばんは。
そうなんですよね・・義父母がしてくれていた時は何とも思わなかったのですが、自分たちがするとなると、その線引きが難しいです。
はい、我が家の場合は、まだ義母が元気ですから、その顔を立てないといけないと、先日の四十九日でも、私の知らなかった親戚まで声をかけたり義母の意向通りしました。
こうした行事でもそうですが、何も考えずに、そのまま続けるのが一番楽なのかもしれないと思えてきますね。止めたり変えたりするのは、とても勇気が要る事ですから。
コメントをありがとうございました。


つれづれ
2008/04/03 00:33

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